ひつじねこの日々

ねこに癒されながら子育てに奮闘する主婦の日常

【雑記】アラウンド90の祖母を立て続けに見送った話

ちょっと前に、別なブログサイトで書いていた記事。
ちょっと試してみたかったサイトだったので、ちょっと試して満足。
内容は、忘れずに記憶しておきたいので、こちらに移動してきたものです。

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私の祖父母は4人とも結構長生きだと思う。
祖父2人はそれぞれ時期は違えど亡くなっているが、どちらも85歳だった。
祖母はどちらも最近まで一人で歩いていたし、一人で暮らしていたし、とても元気で100歳まで余裕だと思っていたのだが・・・

昨年の夏、94歳の祖母①が風邪をひいた。
自覚症状はあまりなかったが、高齢だし念のため受診したら「肺炎」ということで1週間くらい入院することになった。
入院して数日、ほっぺたに赤いおできが現れた。ふきでもの?くらいに思っていたが、たまたま往診に来ていた歯科医が、大学病院で検査してもらった方がいいというので、念のため連れて行った。
口腔がんだった。
この時点でがんは骨に達し、手の施しようがないといわれ、余命3ヶ月と宣告された。
高齢だし進行は早くないかもしれない、と言われたが、みるみるうちにふきでものは穴になり、頬が溶けていくように進行していった。
そして、きっちり3ヶ月を迎えた年の暮れに旅立っていった。

祖母①ががん宣告されたそのころ、一人暮らしをしていた89歳の祖母②がちょっと具合が悪いと病院に行っていた。
その夜電話がなり、医者に家族を連れて明日来てと言われたという。
そしてすい臓がんと宣告されたのであった。
その時は胆管が腫瘍で圧迫され、胆汁が流れないために食欲不振があり強い黄疸が出ていた。とにかく胆管を開通させる処置をするために入院することとなった。
処置は胃カメラのような内視鏡でできるもので、本人は薬で眠っている30分くらいの間に無事に終わった。数日で黄疸は解消し、やや食欲も出てきた。
すい臓がんは体のとても深いところにあり、手術となると10時間を超えるようなもので、高齢な祖母の体力では難しいとのことだった。痛いのや苦しいのが嫌いな祖母は積極的な治療を拒否し、自宅療養することとなった。高齢だし進行は早くないかもしれないが、無治療では余命1年くらいといわれた。
回復したと思われた食欲はみるみる減退し、足のむくみはひどくなり、退院後1カ月ほどで再び入院となった。腫瘍の大きさはひと月前の3倍になっていた。そして入院から1カ月を迎えた正月明けの晴れた日に旅立っていった。

色々急展開で、去年の夏からずっと手に汗握る環境の中にいたような気がする。二人にとって初孫の私は、二人の曾孫達をかかえて病院をはしごする日々がようやく終わった。現実なのに夢の中にいるような、ふわふわした感覚はまだおさまらない。
病と闘いきった祖母たちの姿は、ずっと忘れずにいたい。

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最近、新型肺炎の感染予防のため、病院の面会制限が厳重になりました。
もし今の時期に闘病していたら、あんなにこまめに会いに行けなかったし、最期を一緒に過ごすことが出来なかったんじゃないかな…と思っています。
ふたりがいなくなったのは寂しいけれど、とても濃密で貴重な時間を共有できたように感じて居ます。

そして、そのあとすぐにうちの可愛い末っ子ルナが旅立った行ったのでした…

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